2020.01.16
豊中市内ケアプランセンター合同《事例検討会》
2020年1月15日水曜日、豊中市の青年の家いぶき2階研修室にて、豊中市内のケアプランセンター合同で定期的に開催している「事例検討会」がおこなわれました。
ケアプランセンター(居宅介護支援事業所)とは、介護保険制度の専門家『ケアマネジャー』がおり、ご自宅でお住まいのご高齢者が、できる限り住み慣れた地域でご自身らしい自立した生活が送れるよう、お話をお聞きしながらケアプランを作成、サービス提供事業所や関係機関との連絡や調整をおこなっている介護の窓口となる事業所です。ケアマネジメントにおける”質の向上”は、介護保険制度の上でも推進されているテーマですが、意外に根深い課題でもあり、事業所・個人のレベルにばらつきがあったり、他の視点を取り入れたり学習する機会が少ないのも現実のようです。
この「事例検討会」では、施設でのカンファレンスのように一つのケースを話し合い方向性を決めるというより、複数の事業所の経験豊富なケアマネジャーや看護師など異業種を交えたメンバーで事例を掘り下げることによって、多角的な視点・考え方・切り口など多くの意見や提案を聞き、参加者一人ひとりの視野を広げることを主な目的としておこなっています。
①具体事例について相談者からの情報提供
②参加者から相談者へ概要に関する質問
③情報をもとにした状況等の仮説
④今後の具体的な方向性
以上の流れで話し合いが進み、職種ならでは!という切り口など、様々な前向きかつ率直な意見が飛び交いました。
職域の限界はあったとしても、ケースによっては対象者の家族へのケアも含め、協力や理解を求めていくことが結局解決の糸口になってくるというジレンマも、問題を複雑にするひとつの要因なのでは…? 制度はさておき、このように現場に関わる様々な職種の面々が多角的に知恵と意見を出し合い、共に取り組んでいくことが大切なのだな、と改めて思いました。
当初は少ない事業所・少人数で始まったこの会も、回を重ねるごとに人数が増えてきたとのことで、この日は25名近くのケアマネジャー・看護師・包括センターの方々が集まっておられました。普段からざっくばらんにアドバイスを求めあったり情報共有したりと、他事業所との連絡も密になり、相乗効果が生まれているようでした。