2019.09.23
《認知症研修・第6回》(最終回)
今年の4月から始まった「認知症研修」もいよいよ今回で最終回。
マックシールスクールの平野講師(大阪府認知症実践指導者・上級認知症ケア専門士 他)にご指導いただいています。
普段から認知症状をもつ利用者様と関わる事の多い職員に対し、認知症に対する理解を深めてもらうこと・ケアの質の向上・ならびに他施設の職員との情報共有を目的としておこなってきました。
最終回は事例検討の方法について実践を交えご指導いただきました。
今までの講義を通して平野講師がおっしゃってきた「チームで取り組む」「視点を変える」。
カンファレンスは介護職だけでなく看護師や事務職など異職種を含めたメンバーで行うのが理想とのことです。
ホワイトボードを使用して意見を書き出しながら可視化し、順を追って検討しながら「①誰が②何を③いつまでにするのか」までを具体的に導き出すこと。そしてそれができているかを確認し、有効だったかどうかを含め再検討していくこと。
このホワイトボードに書く人を主体として進行していくのですが、意見の引き出し方にもコツがあるとのこと。
この方法は色々な分野で活用できる効果的な方法ですが、教わったからといって人に教えられるものではなく、「ホワイトボードミーティング」認定講師による指導が必要になるそうです。
(「ホワイトボードミーティング」詳しくはこちら… https://wbmf.info/ )
今回、認知症研修を受講したスタッフは、これから現場で主体となり個別のカンファレンスを重ねていくことで活かしていってくれることと思います。
全6回の受講を終えたスタッフの感想…
「何となくわかっていると思っていたことをよく理解することができた」
「現場の仲間に伝えていきたい」
「認知症への理解が深まった」
「“アセスメント”話を引き出すことの大切さを学ぶことができた」
「人の想いを聴くことの大切さを学んだ」
「一つひとつの行動に意味がある」
「事業所を越えて他の現場のスタッフと意見を出し合い、とても刺激を受けた」
「想いを伝えられない方の行動をどう読み解くかを考えるきっかけとなった」
「視点を変えることの大切さを学べた」
「“相手の立場に立って考える”…今までできていなかったことに気づいた」
「教わったことを現場で活かしていきたい」
「当たり前にやっていると思っていた”声掛け”の不十分さがわかった」
「頭がスッキリした。忙しさに流されてはいけないとわかった」
「チームで考えることの大切さがわかった」
「伝わらないもどがしさを感じていたが、こちらからのアプローチを変えて伝わることがあった」
「自信を持って臨みたいと思えた」
「他の意見を聴くことの大切さがわかった」
「自分の苦手意識を変えることができた」
「“無理”“できない”からは何も生まれないとわかった」
「自分から心をひらいて声掛けを続けたら、向こうから声をかけてもらえるようになった」
…などなど
今回受講した各事業所のスタッフは、自分自身へも“視点を変える”ことで仕事への「認識と行動を変えることができた」のではないでしょうか。
平野講師が初回からとても強く言っておられたことですが、せっかく学んだこともやってみなければ結果は「ゼロ」だということ。
やってみれば良くも悪くも結果が出ます。
そしてまたより良い方法を考えた上で「行動を続けていく」ことが最も大切だとおっしゃっていました。
平野講師、6カ月に渡りご指導ありがとうございました。
来月からも機会をいただけるとのことなので楽しみにしております!